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  • 執筆者の写真情報調査部・エンカレ東大支部

【エンタメ就活】出版社内定メンター対談【24卒体験記】



エンカレ東大支部メンター11期をもっと知るための企画第1弾。出版社、テレビ局、芸能業界……エンタメ・メディア就活って、意外と周りに同じ業界の志望者がいなくて困りませんか? 共に出版社内定のメンター2人が、それぞれの就活を振り返ります。実際の選考の体験談や、やっておいた方がいいこと、業界理解などの情報が盛りだくさん。ぜひそれぞれの就活に活かしてください!



対談メンター
M 文系修士2年。出版社内定。6月にエンカレにジョイン。
S 文系学部4年。出版社内定。8月にエンカレにジョイン。



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M よろしくお願いします。


S よろしくお願いします!




M では手始めに、2人ともエンタメ業界志望ってことで、お互いの好きなコンテンツについて語りましょう! 私は結構幅広くて、漫画も小説も音楽も好き。アイドルにハマってます! 映画やドラマも好きであらゆる動画配信サブスクに入ってます


S 自分も好きなものは広めですね。一番好きなのは小説で、最近面白かったのは朝井リョウさんの『正欲』。


M 気になってた! 読んでみよう。映画化もするしね。


S 去年、映画を100本見るっていう目標を立てて実行してたんですよ。他にもラジオ番組を週20本聴いてるし、お笑いも好き。


M すごい! 面接とかでアピールできそうじゃない?


S 映画100本は、3番手くらいのエピソードでたまに言ってました。




業界は広めに、でも少しでも関心があるところを



M 就活中はどの業界を見てた?


S 自分は主に出版社、テレビ局のキー局、映画配給会社です。


M 大体同じ。自分はあと音楽、芸能、新聞社も受けた。テレビ業界は局だけじゃなく映像制作会社も受けました。


S 全部で何社くらい受けたんですか?


M 本選考を受けたのは30社くらいだけど、100社くらいリストアップはしてました。説明会にも参加しまくってた。


S 僕も受けたのは30社くらいですね。内定先は出版社の他に、芸能、印刷、旅行会社。


M 私は他業界だと教育業界でも内定もらった。エンタメ就活って各企業の採用人数が少ないから、ちょっと他の業界も見ておかないと不安だよね。


S そうなんです。でも少しでも関心がある企業を選ぶようにした。出版社も自分の本棚に名前があるところを検索していきました。自分の経験で語れないところじゃないと、面接で対応できないですから。


M その通りだと思います。では、出版とテレビの中だとそれぞれ志望ジャンルは? 私はメディアミックスに興味があったので、出版社だとライツ、テレビだとドラマでした。


S 出版社は文芸、テレビはバラエティーです。でもバラエティーの制作は本当にぶっ飛んだ人しか受からないって聞いたから、そこで戦うよりは……と途中からビジネス系にしました。


M わかる〜。私もキー局のビジネス部門のインターンに参加したんだけど、意外と番組の企画制作にも関われるし、幅広い仕事ができて面白そうだった。ドラマ制作は新卒から配属されるのは難しいと聞いていたし。




志望動機は具体性を大切に



M じゃあ、次は業界志望動機について。


S 自分は「他者の人生に影響を与えたい」っていう軸で就活していたので、そこに企業ごとに具体的な自分の経験を付け加えて、志望理由にしていました。


M 私は結構「入った後に何をしたいか」を重視してた。「日本のコンテンツを世界に届けてブランド力を上げたい」っていう野望があるんです。そのために現状のエンタメ業界の問題点とか、具体的に実現したい企画案とかを志望動機に盛り込んでました。Sさんはあまり入社後の話はしませんでしたか?


S そうですね。将来やりたいことは漠然としていたから。それに字数を割くくらいだったら、自分のことを知ってもらおうと思って。


M 結構方向性が違うかも。でもどっちにしろ、「具体性」は大事だよね。


S 本当にそうだと思います。




M 自己PRやガクチカってどんな感じでした?


S 自分は部活やサークルちゃんとやってなかったので、コロナ禍の自粛期間中に打ち込んだちょっと珍しい趣味について話しました。新しいことへの挑戦心、物事に熱中できる力、何でも面白がれる力をアピールしました。


M へ〜、珍しい! 私はメディア系のサークルの話をしました。チームで一つの成果を成し遂げたこと、メディアのあり方について考えたことをアピールしました。


S 仕事に直接関わりそうな内容ですね。


M そうなんです。自己分析はどのようにしていましたか?


S 正直初めは1人で、強みやエピソードなど面接で聞かれがちな質問を考えていました。同じ業界を志望する友達もいなくて情報交換の相手もいなかった。それで面接に落ちまくっていたので、流石に誰かに相談しようとエンカレに入ったんですよ。


M おお、エンカレの宣伝っぽくなってきた。私も年明け以降に少しエンカレを利用したんですが、もっと早くから知れてたらよかったな。結局、面接を経る中で回答を考えたことが自己分析になっていた気がする。




エンタメ業界ESは分量が多く、内容も特殊



M 選考内容についてに話を移すけど、エンタメはESが特殊だよね。


S 特殊です。とにかく分量が多い。


M 「好きな作品を5つ挙げてそれぞれキャッチコピーを作れ」みたいなのもあった。


S 僕はああいうの楽しいタイプです。


M 難しいけど面白いですよね。編集者になったらああいう仕事もするだろうし。


S 作文もありますよね。僕は計画性がないので締め切りギリギリで徹夜で書いたりしてました。他業界のESがすごく短く感じた。


M 私もギリギリを生きてたな……。早めに始めたほうがいいと思います。


S 「三題噺」ってあるじゃないですか。


M お題の3単語を使って作文するやつね。出版社の筆記テストで物語を書かされました。あれ、何か対策してた?


S 就活サイトには、予定稿を100個書いておけとか書いてあるじゃないですか。あれに惑わされない方がいいです。ぶっつけで意外といけます。


M 確かに、心配な人は1、2個ネタだけ考えておいて無理やりこじつければいいと思う! 筆記テストといえば、実現したい企画を書いたり、選択式のエンタメ時事問題があったりしたので、日頃からリサーチしたりやりたいことを考えておくのは大事だと思いました。でもそんなに難しく考えなくて大丈夫。




面接は本音で会話を



M 面接で聞かれたことについて話そう。私の印象としては、結構「入ってから何がしたいか」と「エンタメに対しての関心や造詣の深さ」が問われてた気がする。入社後に実現したい企画を結構詳細まで練り上げて企画書持って行ってました。


S 企画については聞かれたけど、自分は正直そんなにやりたいことなかったので即興で答えてましたね。文芸志望だったから「誰に書いてほしい?」とは聞かれた。


M 志望職種によっても違うでしょうね。


S 「最近面白かったエンタメコンテンツは?」というのは結構聞かれました。


M 確かに! あと、段階が進んでくると配属についても結構具体的に。


S 希望部署の志望理由だけじゃなく「初めは希望部署に行けない可能性が高いが、他の部署に配属されても頑張れる?」とかありましたね。「なんでも面白がれるのでどこでも大丈夫」って答えてました。


M 「若者がテレビ見るには?」「電子書籍ってどうなると思う?」といったハード面の質問も。こういうのって正解がなくて、企業側も若い世代からヒントを得ようとしているのかなと思いました。


S 「入ってから考えます」という回答もしてました。考えてもないことは言わないでおこうと思ってました。表面的な回答をすると突っ込まれたらボロが出るので……。


M 面接を受けていく中で気づいたことはある?


S 面接では本音で話すことが一番大事。慣れてなかった頃は聞かれたことに即座に答えなきゃと思って回答してたら、思ってない方向へ行ってしまうこともあった。


M わかる〜〜! 私、とある面接で他の受験生とペアになって、面接の最後に相手を紹介し合うというお題があったんです。そこで「考えていることが伝わって来なくて、どんな人か見えてこない」と言われました。そこでそれ以降の面接では「事実だけじゃなくて、もっと自分の思いとか思考とかを伝えていこう」という気持ちで挑んだところ、通過率がグッと上がりました。


S 具体性って大事ですよね。


M 結局、行くべきところに導かれるみたいなところありません? 落ちまくった業界と、スムーズに選考が進んだ業界とがある。後から考えると、あっちの業界行ってたらきっと合ってなかったな、って今は思う。


S そうですよね。社風との相性とかありますし。内定先の面接では笑ってた記憶しかないです。好きなアイドルの話で盛り上がってたら20分経ってたとか。


M 考えてきた原稿を読み上げるテンションだとあまりウケが良くなかった。多少「うーん」「難しいですね〜」とか挟んでも、お互いのことを知るために楽しく会話をしているんだという「会話感」が大事なんじゃないかなって。




M やっておけばよかったことはありますか? 就活に関係あるものないもの含めて。


S やっぱり面接練習ですかね。キー局は本選考が早かったので、本命でも練習になってしまっていたと思います。


M 私も本選考で一番早く受けたのはキー局だったので、志望度が高かったけど落ちてしまったところも多いですね。落ちた面接を分析するのは大事ですよね。


S 反応が悪かった回答は次では変えるとか、逆に良かったところを膨らますとか。




趣味が就活になる


M 将来の目標や夢は? 私はやっぱりメディアミックスを通じて「日本のコンテンツを世界に」。いずれはプロデューサーとして製作を主導したいです。


S ヒットする作品を作りたい。内定先は競争というよりは「良い作品をみんなで作ろう」という社風。そういう環境でじっくりと良いものを作りたいと思っています。


M 自分に合った社風を選ぶのは大事ですね。最後に、エンタメ・メディア就活生の皆さんに一言言って終わりにしましょう。


S 就活にかかりっきりだと良くないです。特にエンタメ業界は趣味が就活になるし、業界研究とか考えず好きなものを楽しみましょう!


M そう思う。私も就活始める前まではサブスクで映画を見てたけど、就活始めてからむしろ毎月数回映画館に行くようになった。そうやって最新のエンタメ情報をキャッチしたり、話題のコンテンツについて何かしら感想や意見を持っておいたりすることが、企業研究にも選考にも役立つと思います!



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執筆者と免責事項

書き手=24卒東大支部メンター

※記事は必ずしも特定組織の公式見解を示すものではありません。

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