ケース対策は、友達と質疑応答の練習をするのが効果的です。
片方が質問をして、もう片方が答えるやり取りをよく「壁打ち」と表現します。
この記事では、ケース壁打ちで「面接官役」が何をすべきかに注目しつつ、ケース壁打ちのやり方を伝授致します!
【目次】
・本記事の目的
・ケース面接とは
・具体的な壁打ちの手順
・面接官役の質問
・具体的な質問の例
・面接官役のFB
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本記事の目的
・ケース壁打ちをあまりやったことがない人向けに、この資料に沿うことで簡単に壁打ちができるようにすること
・ケース壁打ちの機会を通して、定期的に就活の情報共有や励ましあいができる仲間を作れるようになること
ケース面接とは
・コンサル・商社・金融...などの業界で行われる面接の一種。ある課題に関して、与えられる情報や面接官との議論を通して、解決策を見出す面接。志望者の論理力やアイデア力、コミュニケーション能力が測られている。
・①フェルミ推定パート②議論パートの2つがセットで行われることが多い(①が省略されることもある、なんなら戦略コンサル以外では聞かれないことも多い。一方でフェルミ推定は現実世界の要素分解であり、ケースを考える上で使えることも多いので習得しておくに越したことはない)
具体的な壁打ちの手順
⓪事前準備(就活生役の立ち振る舞いを学ぶ)
もしケース面接をしたことがなかったり、壁打ちが初めての場合はインターネットでケースについての記事をざーっとリサーチしてから臨みましょう。
▶︎リサーチのヒント
おすすめGoogle検索キーワード「ケース面接対策 例題」「戦略コンサル内定 ケース面接対策 初級」「ケース面接対策 例題 ゼロから」
おすすめYouTube検索キーワード「ケース面接 回答テンプレート」「ケース面接 冷凍食品 市場規模」「ケース面接で見ているポイント ロジカル」
①自己紹介
出身・学部学科・課外活動・志望業界...などを話すと良い
②就活に関する情報共有
具体的には以下のような項目についてお互い紹介し合うと良い
どのような就活経験をしてきたか
どのような情報を提供できるか
逆にどのような情報をもらえると嬉しいか
現在のケース面接習熟度はどれくらいか(回数・自信)
どれくらいケース面接の対策をしたいか
③今日の面接官と志望者役の順番を決定する
基本的には「20分ケース10分FB」などを交互に1回ずつやるのが良い。つまり、1時間+αで終わる想定で日程調整すると良い。
④お題の方向性を決定する
最低限以下の2つが合意取れていれば問題ない
フェルミ推定 あり or なし
最初に考える時間が何分か
⑤模擬ケース面接
以下のような流れで進めます
面接官役がお題を提示する
志望者役は前提確認で聞いておきたいことを質問する
全ての前提確認が終わったら、1人で検討する時間をとる(3〜5分)
お題に対して検討したことを発表する(もしフェルミ推定がある場合はその推定結果も発表する)
面接官役は発表に対して気になったことを質問し、志望者役はその質問への回答をしながら議論を深めていく
2人の議論の結果、ある程度結論が出たら模擬ケース面接を終わる
模擬ケース面接のFBや感想戦をする
面接官役がすべき質問は何か?
方針
基本的な方針としては気になったことを聞く
面接官側も仮説を持つのは必須
指摘をするのではなく、あくまでも相手のアイデアをブラッシュアップすることを意識する
相手が見落としている視点が思いついたらそこに辿り着くように幅出しを促すなど出来る限り相手に考えさせる
以下の質問例・チェックリストを参考にしても良いが、あくまでGDのようにその場その場で適切な議論をすること
【基本質問】フェルミ・ケース共通
なぜOOと考えたのか
気になった点・違和感があった点のWhy深掘りが基本
【基本質問】フェルミ
算出した数字は妥当そうか
【基本質問】ケース
現状クライアントが抱えている課題は何か
抱えている課題の原因は何か?
施策のターゲットは誰か
複数の選択肢の中でその施策を選んだ理由は何か
出した施策のメリット・デメリット・リスクは何か
施策のインパクトは十分か?
インパクトとは、例えば売り上げが何倍になるか、など。定量評価の場合はフェルミの式を使うとGood
【上級質問】フェルミ
他に推定する方法(計算式)はないか
今回の方法(計算式)を選んだ理由は何か
追加で時間があるとしたらどこの因数に時間をかけるか
それはなぜか
【上級質問】ケース
どの式のどの因数を向上させようと考えているのか
別の因数をあげようとするならばどんな施策の方向性になるか?
他のアイデアは何かあるか
現実的にその施策は実現可能そうか
クライアントは何を持っているのか(店なら周りに持っている
面接官役がすべきフィードバックは何か?
方針
発表と議論に分けてフィードバック(以下、FB)をすると良い。
FBをした後にじっくり時間をかけて、どう考えるとより良くなるか?を二人で考えられるとアツい
【基本FB】フェルミ・ケース共通
前提の確認は過不足ないか?(聞き過ぎも良くない)
結論ファーストで話すことができているか
話が長くないか?
自分の意見に固執していないか?(議論に応じて柔軟に意見は変える)
考え方のプロセスが十分に伝わっているか?
【基本FB】フェルミ
最初に計算結果を言えているか?
計算結果は常識的におかしい数字ではないか?
どのような立式にしたかが明瞭であり口頭でも伝わるものか?その立式は論理的に破綻していないか?
お題に解答するために最も適切な算出方法を選択できているか?(個々に着目するか全体に着目するかなどでアプローチが変わる)
当てはめた数値に根拠があるか?現実的な数値か?(肌感であってもなんとなく根拠はあるはず。オーダーが合っていれば◎)
【基本FB】ケース
俯瞰的に見た際、気になる問いに答えられているか?
課題は絞り込めているか?
絞り込む理由は妥当か?
メリット・デメリット・リスクを検討した上で最も効果的な解決策を選べているか?
網羅的構造的に検討できているか?(いわゆるMECE)
【上級FB】フェルミ
計算結果は意味なく細かくないか?(電卓を弾いたり、筆算するのはおかしい)
複数の式を考えることができているか?
より感覚ではなく客観的数値で判断できる因子で分解をしているか?
【上級FB】ケース
課題の深掘りを十分に行い、真の原因に到達できているか?
複数のアイデアを出すことができているか?
クライアントにとって受け入れやすい提案か?クライアントや競合の状況を鑑みた提案になっているか?
さいごに
ぜひケース壁打ちをうまく活用してみてください。内定にグッと近づくだけでなく、ケース対策で友達ができることもあります。(経験談)
また、en-courage東大支部のメンターに就活相談したい東大生※は、ぜひ面談にお申し込みください! 戦コンメンター、総コンメンターは、模擬ケース面接にも対応しています!
※他大の方は担当支部にお繋ぎします。
en-courage東大支部について
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執筆者と免責事項
書き手=東大支部24卒メンター
※本記事は、一部メンターの個人的見解に基づき作成されたものであり、en-courage東大支部の統一的な見解を示すものではありません。