Q そもそもケース面接ってなんですか?
A 与えられた問いに対して打ち手を提案・議論する形式の面接のことです
主にコンサルティングファームで行われる面接方式で(最近ではケース面接を取り入れ始めた商社もあります)、実際にコンサルで取り組むような経営課題をテーマに学生の思考力などをテストします。
また、単に自分の考えを発表するだけでなく、面接官との議論を行なって、アウトプットを深めていくことも重要です。
Q どのように進みますか?
A ①お題発表→②思考時間→③発表→④ディスカッション
①はじめに口頭で問題を伝えられることが多いです。しっかり紙にメモをしましょう。
②短いと5分、長いと10数分与えられることが多いです。単に答えを出すだけでなく、発表に向けて思考内容を整理することも大切です。
③考えたことを口頭で発表します。伝わりやすいように構造化する、論理関係を明確にする、簡潔に伝えるなど工夫して発表しましょう。
④発表が終わると、面接官から深掘り質問や指摘が飛んできます。議論を通してアウトプットを深めていく力も重要です。
Q どこが評価されているのですか?
A ①論理的思考力②ビジネス的コミュニケーション力
それぞれについて
①→最初の施策発表、ディスカッション中の返答
②→ディスカッション中の態度、指摘への対応
で見られていると考えることができます。
と、すると、最初の施策発表よりも(もちろんここで最低ラインはクリアしなければ議論にもなりませんが)、その後のディスカッションがとっても大事だと言えそうです
また、指摘された場合に自分の考えに固執するのではなく、指摘を受け入れて柔軟に対処する素直さも必要になります。
Q どうやって対策すれば良いですか?
A ①一人で練習、②友達との壁打ち、③内定者のメンター・現役コンサルタントとの壁打ち
人との壁打ちを最も推奨しておりますが、まずは一人で勉強して基礎固めをすることも大切です。
「東大生が書いたフェルミ・ケース」、「過去問で鍛える地頭力」、「ロジカルシンキング」などの市販のケース対策本を精読して演習しましょう。
また、一人でフェルミやケースのお題を解いて、思考するだけではなく、口頭や筆記などの形で思考を言語化してみる。(思考時間は3~5分ぐらいを推奨しております!)
友達との壁打ちでは、同じコンサル業界を志望する25卒のエンター同士で壁打ちをすると良いと思います!パターンとしては以下の二つがあります!
同じお題に対してそれぞれ解いて、発表と議論を通じて最後にお互いFBを交換する。
お互い別々のお題を出し合って、それぞれ発表と議論を通じて最後にお互いFBを交換する。
どのパターンで練習するかは本人次第ですが、上記の「一人での練習」方法を補完できるようなコツとしては、
一人で解いてみて曖昧だった或いはもっと深堀したいお題を友達に出してみて、お互い議論を通じてお題に対する完成度を高められると思います!この過程を通じてより高い視座で思考できるようになれると思います!
最後に、内定者のメンターや現役コンサルタントとの壁打ちです!実は、就活生のエンターより高い視座・深いケース経験を持っているメンターや現役の方と壁打ちをすることが理想的ではありますが、メンターや現役コンサルタントのキャパ的に頻繁にケースを見てもらうことって難しいことです!
そのため、上記の「一人での練習」・「友達との壁打ち」でまた曖昧だった或いは深堀したいお題や仮説をメンターにぶつけて、視座をより高めていきましょう!
Q 実際に受ける中で注意しといたほうが良いことはありますか?
A 以下にケース面接、フェルミ推定で注意すべき点のチェックリストを上げます。ぜひ参考にして下さい!
1. 前提確認はあくまでも確認に留めていますか?
2. 切り分けた理由を説明できますか?
3. 絵が想像が出来るくらい「解像度」は上がってますか?
4. 考え方のプロセスが伝わっていますか?
5. 誰がなんの為に出したい数字か説明できますか?
6. 少なくとも3つくらいは別パターンで因数分解考えられますか?
7. (耐用年数を使った場合)耐用年数で本当に割って大丈夫か確認しましたか?
8. 計算はザックリと行っていますか?
9. なんとなくで置いてしまっている数値はありませんか?
10. 因数分解のうち精緻化を行うべき因数はどれか説明出来ますか?
11. 1%など小さな割合で置いていませんか?
12. メモが取りやすい喋り方ですか?
13. 俯瞰的に見た時に気になる問いに答えられていますか?
14. 施策を出した際、まず何をしたらいいのか明確ですか?
15. 時間経過を考慮に入れていますか?