逆質問は効果的に行えているでしょうか。
「最後に何かありませんか」と言われるだけの儀式だと捉えていたら、少しもったいないかもしれません。今回は、使えるテンプレとともに逆質問の意義を探りましょう。
目次
1使えるテンプレ 40選
3意識したいポイント 6選
1使えるテンプレ
(赤字を別の言葉に置き換えれば汎用性が高まります)
質問風自己アピール
1私は部活でリーダーシップを発揮しました。社会人でも同様に活躍するには何が大事でしょうか。
2私はサークルでスケジュール管理を徹底しました。社会人と学生で予定の立て方は変わるのでしょうか。
3私は熱意が大事だと思い長期インターンに取り組みましたが、〇〇さんが思う営業のコツはなんでしょうか。
4留学の経験を活かし多様な人と仕事をしたいのですが、そのような機会は豊富ですか。
5ビジネスコンテストでニーズの把握をするために現場を駆け回りましたが、人から話を引き出す秘訣はありますか。
6研究で強化素材を100種類実験し模索しました。挑戦を応援する社風でこの経験を活かしたいのですが、院の研究と会社の研究で共通点はありますか。
7ボランティアで地域おこしに携わりました。他者に貢献しながら御社にも利益をもたらすためにどのような心持ちでいれば良いでしょうか。
8バイトでの数値目標を達成できなかった際、接客をより朗らかにすると次の目標は達成しました。こんなにすぐに影響が出るのか疑問は残りますが、ビジネスでも笑顔は大切なのでしょうか。
9自然体験プログラムで地元の小学生と協業した際、わかりやすく説明する力が身につきました。お客さんに理解してもらうためのコツとして、前提条件はなるべく全て説明するというのは取り組みとして正しいでしょうか。
10輪読コミュニティでは他者にない視点を探すべく誰よりも下調べに時間をかけていますが、かけた時間が成果につながらないときはどう捉えていますか。
企業軸系
11ナイジェリアでの現地企業との協力による国際援助への関与が素晴らしいと思っているのですが、他国での例はありますか。
12金融業界は先行きが不安という声も聞かれますが、私はFintechがあるのでそうは思いません。働く人はどう考えていますか。
13日経新聞は読むようにしているのですが、経済動向を調べるためにどのようにメディアに触れていますか。
14同業他社と比較して脱炭素に先駆けているイメージが強いのですが、実態もやはりそうでしょうか。
15力を入れているスポーツ投資について、今後さらなる追加投資や、社員への還元はあるのでしょうか。
16コロナ禍の社会情勢に合わせて変化したことはありますか。
17プレリリースされた案件について知っている舞台裏があれば、話せる範囲でお聞きしたいです。
18御社の〇〇というプロジェクトに携わりたいのですが、どの部署で実現できますか。
19顧客の反応がイマイチなとき、どう改善していますか。
20採用拡大フェーズにある御社は中途も拡充しているように見えますが、新卒の特徴を教えてください。
社員
21今後のキャリアパスについて個人の意見を聞かせてください。
22働いていて嬉しかった瞬間と悲しかった瞬間はいつですか。
23これまでの配属とそれぞれの感想を簡単に教えてください。
24ご自身の業務分野に関連して最近期になるトピックはありますか。
25最後は何で御社を決めましたか。
26大学の経験で最も社会に生きたものは何でしたか。
27活躍する若手の共通点はなんですか。
28学生との違いは何ですか。
29御社が今、課題に感じていることはなんですか。
30研修で身に付く力はその後の基礎になりますか。
31責任あるポジションにつく人の共通点を教えてください。
32大変だったこととやりがいを感じたことを教えてください。
33他部署との関係は社内サークルが紹介されていましたが、参加者は多いですか。
34オンラインや出張について
35リモートワークの割合
機転
36面接で聞かれて困った質問をそのまま返す
37学生の面白かった逆質問を聞く
38目標などであれば、会社の話をしたら個人の話、個人の話をしたら会社の話も聞いてみる
39転職経験者であると明かされれば、前の会社との比較
40不祥事を認める方針ならば、どう立ち直ったか聞く
2逆質問の意味
面接の最後に行われることが多い逆質問。ほとんどの評価はすでに終わっているのに、なぜするのでしょうか。実は、面接官側にも、受験者側にも意味があります。
面接官側
ギリギリの評価の際に、最後の判断をする。質問するだけでなく質問される側になることで、受験者から刺激を受ける。
受験者側
どちらかというと、受験者にとってのメリットが大きいです。具体的には5点です。
①企業の疑問点や入社後の不安を解消するため
②言い足りないことを言う
③アピールに使える
④企業選びに役立てる
⑤今後の選考に役立てる
1番のポイントは、素直に疑問解消です。面接官にしか答えられないことを聞き役立てましょう。特に、序盤の面接ではその会社の雰囲気や社員の経験を聞き、それをさらにその後の選考におけるエピソードとして語ることもできます。
一応は、面接で言い忘れてしまったことや最後の挽回も可能です。
3意識したいポイント
①基本はないが、マイナス評価になり得る
基本的には評価で重要な評価を占めることは少ないです。しかし、何を言っても良いというわけではないので、気をつけましょう。
⑴答えられないこと
たとえば「今の面接の評価を教えてください」「受け答えの改善点を教えてください」は、合否連絡をもって行うことが多く、その場ではできないと回答されることが多いです。改善点はなるべく面接で聞くのではなく、面接までに経験を積んでおくか、エンカレッジのメンターなどで模擬面接を行いフィードバックをもらいましょう。
⑵矛盾
これまでの面接内容との整合性には気をつけましょう。
⑶志望度に疑問を感じさせるもの
面接では第一志望と言っていたのに、逆質問で同業他社と迷っていることを言ってしまうなどすると、志望度に疑問が残ります。せっかくの面接の評価を下げてしまいかねない行為は回避しましょう。
⑷意見として浅い
「やりがいを感じたことは何ですか」と聞いて回答をもらったときに、そうなんですね、という素っ気ない返事をしてしまうかもしれません。しかし、何も考えていなそうな態度は良くないです。⑶と近いですが、せっかくの面接の評価を下げかねない受け答えをしないように、受け答えの想定やテンプレを作り対策しましょう。
⑸給与
良い仕事をするからそれに見合う給与が欲しいという主張は正しいです。しかし、逆質問で給与や福利厚生の質問をするのは、良い仕事をするだろうという評価には全くつながりません。同業他社との比較で力を入れていたり自分のバックグラウンドとゆかりがあったりする場合を除いて基本的に避けましょう。他の手段で調べたり、内定後に聞いたりしましょう。
②あくまで対話
聞きたいことだけ聞いて満足してしまうと「ありがとうございます」としか言わない人もいます。しかし、面接とはあくまで社員が「採用して一緒に働きたい人か」を判断するというプロセスであるため、会話・対話を意識しましょう。少なくとも、「実態を教えていただきありがとうございます。私も社会人になってからその観点を意識して取り組みたいです」などと答えましょう。
③聞きたいことは明確に
前提でアピールをしたり、受け答えをしたりする中で話が冗長になることがあります。何を聞きたいかは最初か最後に述べ、明確にしましょう。
④数も熱意のうち
質問したいことはまだあるが時間が来てしまったから終わりである、というくらいの雰囲気で終えられると良いです。質問なし、無理に絞り出すという感じでは興味がないような印象を与える恐れがあります。
ただし、面接の時間が十分に取られた上で面接官がそっけなく、時間が余ることもあります。そのような場合は終わりで問題ないでしょう。
⑤人を意識する
同じ話題を振っても、返答の仕方は人それぞれです。特に、やりがいなど面接官個人により由来するエピソードは、「あなたに聞いています」というアピールで、名前呼びをする方が印象に残りやすいです。
また、当然ですが相手の立場や態度に合わせて柔軟に相応しい内容や聞き方を選びましょう。
⑥大体の評価は済んでいる
最後に改めて、大体の評価は逆質問の前に済んでいます。失敗した面接を挽回するほどの力はないので、注意しましょう。
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書き手=東大支部24卒メンター
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